実質実効為替レートが意味不明な人に分かりやすく解説したよ!

結論:実質実効為替レートは、日本円が色んな国の通貨に対してどれくらい価値があるのか?つまり、どれくらい円高なの?円安なの?ということを知るためのもの。日本円の実質実効為替レートは1990年のバブル崩壊以降、どんどん低下しています。つまり、日本円は色んな国の通貨に対して価値が落ちていて、円安になっているということです。

▼この記事では以下の3つのワードが出てきます。これを理解すると実質実効為替レートがわかる!
名目為替レート……普段に目にするドル円100円とか、ドル円150円とか。
実質為替レート……普段目にする為替に、物価上昇率を加味したもの。1ドル100円でも、現在は実質的には1ドル136円くらいになっていて、それだけ日本円の価値がドルに対して落ちているということです。
実質実効為替レート……ドルだけでなく色んな国の通貨と比較しても、日本円は下落しているということがわかるものです。

それじゃあ詳しく見ていこう!

実質実効為替レートを知るには、まず実質為替レートについて知ろう!これを知らないと意味不明だよ!

昔、アメリカではリンゴ1個が1ドル、日本では100円だったとします。当時、為替レートが1ドル=100円です。

それから30年が経ち、アメリカでは当時と比べて物価が大幅に上がり、リンゴの値段が1.5ドルに上がりました。一方、日本では物価があまり上がらなかったので、リンゴの値段は少しだけ上がって110円になりました。為替レートには変化がなく、1ドル=100円のままだとします。

え?物価が上がったら為替も変わるんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、基本的にドル円は数十年前から2024年現在まで、1ドルは100円前後で推移しています。2023年頃から1ドル150円になっちゃっていますが、とりあえずそれは例外として考えてください。物価の上昇率がアメリカは高く、日本は低くても、基本的には1ドルは100円前後で推移してきました。

では、リンゴの話に戻りましょう。今、日本人がアメリカのリンゴを買う場合、1個のリンゴを買うのに1.5ドル(150円)必要です。昔は100円で買えていたリンゴが、今は150円もするようになったのです。

しかし、物価が上がるということは昔と比べて給料も上がっているはずです。現在の150円が、昔の100円の感覚であれば全く問題がないのです。

ですが残念なことに、日本はアメリカほど給料は上がっていません。物価も上がっていないのだから給料も上がらないのは当たり前です。なので、日本人にとって現在の150円は、昔の136円くらいの感覚でしょう。このように物価が上がらないと、外国の製品が高くて買えなくなっていってしまうのです。

皆さんが普段よく目にする、1ドル100円とか、1ドル150円とかの為替レートは「名目為替レート」と呼ばれるものです。そこに、二つの国の間の物価上昇率の違いを加えたものが「実質為替レート」というものになります。

実質為替レートでは、ある国に対して、実際の日本円の価値を知ることができます。さきほど、数十年の時が経っても、ドル円の為替は100円前後で推移してきたと言いました。名目為替レートはそういうもんなんですよね。でも、実質為替レートでは大きく変化があるもので、日本円の実際の価値は1990年のバブル崩壊以降、少しずつ下がっていっていったのです。

日本は1990年のバブル崩壊以降、物価上昇がほとんどなく給料もほとんど上がりませんでした。今や日本人はアメリカの製品は高くて買えないという状況になっています。悲しいですね。

これでわかる!実質実効為替レートとは?

日本円はドルに対してだけ価値が下がっているわけではないんですよね。アメリカ以外の国と比べても、日本の物価上昇率は低く、給料も上がっていないため、他の国の製品を買うにも昔と比べて割高になっています。

「実質“実効”為替レート」では、アメリカなど一つの国との比較だけでなく、一度に日本と色んな国とを比べて、どれだけ円に価値があるのかを知ることができます。

日本は色んな国と比較しても、物価上昇率が低く給料も上がらなかったので、どんどん実質”実効”為替レートは落ちていっています。

もし、アメリカほどではないけど日本も物価が上がって給料も上がっているよ!という状態だったら、他の国にはそんなに引けを取らないわけですから、それほど実質”実効”為替レートは下がらなかったかもしれません。しかし、普通に全ての国に負けているのでガンガン下がっています……。

悲しすぎますよね。日本は1990年のバブル以降、ほとんど経済成長していません。2023年からついにデフレを脱し、良くなってきましたが、今後本当に経済成長は続くのでしょうか……。日本経済復活してくれ!

▼この記事では以下の3つのワードが出てきました。
名目為替レート……普段に目にするドル円100円とか、ドル円150円とか。
実質為替レート……普段目にする為替に、物価上昇率を加味したもの。1ドル100円でも、現在は実質的には1ドル136円くらいになっていて、それだけ日本円の価値がドルに対して落ちているということです。
実質実効為替レート……ドルだけでなく色んな国の通貨と比較しても、日本円は下落しているということです。

ちょっとわかりづらいのが、①名目為替レートや➁実質為替レートでは、1ドル100円より、1ドル120円の方が、円の価値が下がっているということです。今まで1ドルのアメリカの商品を買うのに100円払えばよかったのに、120円も払わないと買えなくなるということは、円の価値が下がっているということですよね。

しかし、③実質実効為替レートでは逆で、ポイントが下がるほど円の価値が下がっているということです。

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